警察庁長官銃撃を供述
77歳男「秘密の暴露」とは。一体どんなことだったのでしょうか。
平成7年3月、国松孝次警察庁長官(当時)が東京都荒川区の自宅マンション前で銃撃された事件で、別の強盗殺人未遂事件で実刑判決を受けて上告中の中村泰(ひろし)被告(77)が警視庁に対し、犯行を示唆する供述をしていることが19日、分かった。中村被告は犯行前後の現場の状況について詳細に供述しているほか、銃撃に使用したとされる回転式拳銃と同種の拳銃を米国内で購入していたことも判明した。
長官銃撃事件について警視庁はオウム真理教による組織的犯行とみていたが、新たに中村被告の供述を得たことで、その信憑(しんぴょう)性についても慎重に捜査を進めている。中村被告は13年10月に大阪市で発生した現金輸送車襲撃事件などで強盗殺人未遂や銃刀法違反の罪で起訴され、昨年3月に大阪地裁で無期懲役の判決を受け、最高裁に上告している。
中村被告は警視庁に対し、犯行当時の状況について詳細に述べたうえで(1)犯行に使用した自転車を現場から南西約600メートルの喫茶店前に乗り捨てた(2)犯行後にJR山手線に乗り拳銃を東京・西新宿の貸金庫に預けた?と供述。このうち(1)については、事件直後の放置自転車一斉捜索で供述通りの場所で発見されていたことが判明。(2)についても、中村被告が契約していた貸金庫の記録から当日の午前9時26分に開扉されていたことが分かった。また、当初は犯行の2日前に銃撃しようと長官の住むマンションに向かったが、スーツ姿の警察官2人が長官を出迎えたことから警備が強化されたと思い、この日の犯行を断念したと供述。実際、2人の警察官が長官宅を訪れており、この事実は警察内部でもほとんど知られていなかったという。警視庁では、こうした供述が「秘密の暴露」にあたる可能性があるとみている。
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